自立援助ホームとは

自立援助ホームとは

自立援助ホームは、家庭に帰ることが難しい15歳からおおむね20歳までの若者が、安心して暮らしながら、一人暮らし等を目指すための“もうひとつの家”です。ここで生活する入居者たちは、進学や就職をしながら、料理や掃除、金銭管理など日常生活に必要なことを少しずつ身につけていけるようにサポートします。職員は一緒にごはんを食べたり、悩みを聞いたり、将来の目標を応援したりと、家族のように寄り添いながら支えていきます。

自立援助ホーム いっぽとは

自立援助ホームいっぽは、特定非営利活動法人育ちあいネットが運営する児童自立生活援助事業です。

入居者にとって「心のHome」となれるように。

親と暮らせない、地元を離れたいなどの理由から行き場を失った少年や青年たちに、安心して過ごせる居場所を提供しています。ここから学校や仕事へ通い、帰ってきて仲間と食卓を囲む──そんな日常を大切にしています。
「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と声をかけてくれる大人がいること。励まし合える仲間がそばにいること。悩みを聞き、支えてくれる人がいること。そして掃除や洗濯、料理などに取り組みながら、自立の力を育んでいけること。
「安心して暮らせる場所」と「自分を信じてくれる大人」と出会うことは、次のいっぽを踏み出す大きな力になります。
私たちは、入居者たちにとって “もうひとつのHome” となる場所を目指しています。

★定員:8名(男子のみ)
★対象年齢:中学校を卒業した15歳~

いっぽから入居を考えている方へ

いっぽでは、以下の3つの事を大切にしています。

★自己選択
~自分がやりたいことを考えてみて、どうしていきたいのかを選択してみる~
★自己決定
~自分で選んだことは失敗しても人生の糧になる~
★自己肯定
~自分で選んだ道を選択し、決断できれば、だんだん自信が身につく~

いっぽに入所するには

いっぽへの入所を希望する方は、義務教育を終えた15歳以上であれば、本人の意思と希望する理由があれば相談が可能です。
まずは、お住まいの都道府県や政令指定都市の窓口、または児童相談所を通じてご相談ください。正式な入所が決まる前には、事前面談や宿泊体験を行い、安心して生活を始められるよう準備をします。
生活を始めるにあたっては、当面の生活費や布団・身の回りの生活用品をご用意ください。※ただし、もし費用や物品の準備が難しい場合はいっぽでも必要なものを準備しますので、どうぞご安心ください。
また、児童相談所などの窓口に直接行くことが難しい場合は、いっぽに直接ご相談いただくことも可能です。

入所を希望する方へ
入所を希望される方は、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。

お問い合わせはこちら

いっぽとの約束

いっぽは、最大8名の入居者が一緒に生活する“もうひとつの家”です。安心して暮らし、将来の自立につなげていくために、みんなで守る大切な約束があります。

 

★毎月30,000円を目標に貯金をすること
将来の一人暮らしや生活の準備のために、少しずつ貯金を積み立てていきます。

★仕事をすること
働くことで生活費を得るだけでなく、自立に向けた経験を重ねていきます。

★社会のルールを守ること
地域の一員として、安心して暮らせるように社会の決まりを大切にします。

これらの約束は、入居生活を送るうえで欠かせないものです。職員も一緒にサポートしますので、安心して取り組んでください。
※ただし、これらの約束を守ることが難しい場合は、入居を続けることができなくなる場合があります

 

入居者の活動

自立のための準備活動

いっぽでは、仕事や学校がお休みの日に、自立に必要な生活の練習をします。

★食事作り
昼食は自分で作ります。簡単な料理から始めて、少しずつレパートリーを増やしていきます。分からないことがあれば職員が一緒に練習します。★掃除
自分の部屋だけでなく、みんなで使うリビングや水まわりの掃除も分担して行います。

★洗濯
自分の洗濯物は自分で洗い、干して、片付けます。洗剤の量や干し方も、最初は職員が教えます。

★金銭管理
おこづかいや給料の使い方を職員と一緒に考えながら、貯金の習慣を身につけます。

こうした日常の積み重ねが、一人暮らしや社会で生活していくための力につながります。

地域ボランティア活動

いっぽでは、地域の方々と協力して公園の草刈りや排水溝の掃除などの活動に参加しています。こうした活動に参加することで、地域の人と顔見知りになり、安心して生活できる関係が生まれます。
一人暮らしを始めてからも、町内の掃除や地域行事などに参加することはとても大切です。いっぽでの経験を通して、地域と関わる力も身につけていきます。

いっぽ通信

「いっぽ通信」では、入居者の日々の様子や、ホームでの出来事をお伝えしています。
入居者たちの成長や日常の小さな一歩を、不定期で発行し、応援してくださる皆さまへお届けしています。

いっぽの暮らしを少しでも身近に感じていただき、これからもあたたかく見守っていただけたら幸いです